出産が終わってホッと一息したいところですが、すぐに育児が待っています。
産後には、日々の赤ちゃんの授乳や夜泣き等で育児疲れが起こり、寝ようにも中々寝ることができくなったり、辛い毎日を過ごされているお母様方も多いです。
そんな時期の身体の異変として怖い症状の一つに「産後うつ」があります。こうした症状が重なっている状況の中で、
こんな悩みを感じる方も多く、知らずのうちに自分を責めてしまうあまり、こうした症状を招きやすくなってしまいます。
産後うつを決して軽視してはいけません。それは、こうした悩みがひどくなることで、自分の命を落とすことまでに発展してしまう恐れもあるからです。
そこで、産後うつの症状や原因、対処の仕方についてご紹介していきましょう。
ぜひ自分に該当されると感じた方は最後まで必ず見て下さいね。
目次
「産後うつ」と「マタニティーブルー」の違い
産後うつと同時期に、起こるマタニティーブルー等という言葉も耳にされたこともあるかと思います。
このマタニティーブルと、産後うつには、主に下記のような違いがあります。
1.「マタニティーブルー」とは・・・
マタニティーブルとは、女性ホルモンの急激な減少によって、母となる責任感・生活の変化などによって引き起こる一時的な気分の落ち込みのことを言います。
妊娠中に気分が落ち込むことも「マタニティーブルー」と呼ぶため、産後の気分の落ち込みを「ベビーブルー」と区別することもあります。
産後3~5日頃に症状が出てきて、短い時で数日、長いと数週間続きます。
- 涙もろくなる
- 気分が不安定になる
- 不眠になる
などの症状が出ます。
たいていの場合、それらの症状は一時的なもので、女性ホルモンの分泌が元に戻るにつれて、赤ちゃんが生まれた喜びや、育児を頑張ろうというポジティブな感情を抱くことができ、2週間ほどすると少しずつ落ち着いてきます。
しかし、この2週間を超えても、症状が落ち着いてこない場合があります。こうなった時に考えなくてはならないのが、「産後うつ」です。
2.「産後うつ」とは・・・
産後うつとは・・・
産後に起こる女性ホルモン分泌の低下や生活の変化によって気分が落ち込んでしまう状態が続くことを言い、基本的にマタニティーブルーになっている期間が長い状態のことを指します。
気分の落ち込み期間:2週間~1ヶ月以上
にわたって続く場合には、「産後うつ」と診断される可能性があります。産後うつは、初産のときに特に起こりやすく、産後1ヶ月を経過しても、うつ状態が改善されません。
この状態を放置すると、産後3~6ヶ月で症状が深刻化して、医療機関の受診が必要になる場合も多くみられます。
きちんとしたメンタルケアを行わなければ、症状が数ヶ月から数年かかることもありますので、違和感を感じたら、きちんとした医療機関を受診するようにしましょう。
産後うつの診断基準とは
産後うつは、うつ病の一種として分類され、診断基準は、うつ病と共通しています。うつ病の診断基準には、「気分の落ち込み」や「過度の不安感」等以外にも様々な観点から診断し、総合的な見解から、産後うつと判断されます。
ポイント
<主な産後うつにおける診断基準とは>
- うつ症状の期間:2週間~1ヶ月間以上
- 気分の落ち込みや過度の不安感の状態
- 不眠
- 体重の変化
等のように、気分障害の期間や状態に加えて、身体への異常がある場合等を総合的に判断して、産後うつと診断されます。
産後うつの症状とは
産後うつの症状には気分の落ち込みや強い不安、不眠など以下のような症状が挙げられます。2週間から1カ月以上症状が続く場合は、医療機関の受診を検討し、適切なサポートを受けましょう。
ポイント
<産後うつの主な症状とは>
- 気分の落ち込み
- 強い不安感
- イライラする、落ち着かない
- 無感情
- 不眠
- 疲れやすい
- 頭痛や肩こり
- 摂食障害
- 妄想
- 自殺願望
- 周囲への攻撃的な言動
産後にもし自分の症状がこれらの症状が複数該当する場合はなるべく早めに医師との相談をまず行うことが大切です。
産後うつの原因とは
産後うつは主に、出産による女性ホルモン・エストロゲンの分泌量の急激な変化と、産後の環境の変化によるストレスが原因で起こります。
<産後うつの主な原因とは>
- 女性ホルモン・エストロゲンの低下による脳及び精神的・肉体的な変化
- ストレスの影響
1.女性ホルモン・エストロゲンの低下
エストロゲンが減少することによって脳の中心部分にある間脳(かんのう)の働きが高まります。
間脳にある「視床下部(ししょうかぶ)」が、減ってしまったエストロゲンを回復させる際、「精神面」と「身体面」に大きな変化が起こるのです。
<精神面の変化>
脳の視床下部の働きが高まると、下垂体と呼ばれる場所が刺激され、腎臓の横にある副腎から副腎皮質ホルモンが分泌されます。
これは「コルチゾール」と言われる成分が分泌されることで、抑うつ状態が出やすくなったり、不安の症状が出やすくなったりします。
<身体の変化>
視床下部の働きが高まると、交感神経と副交感神経から成り立つ自律神経のバランスを不安定にします。
交感神経が優位になると、心拍数が上がったり、発汗が促されたりするため、この状態が続くと身体に負担がかかります。
又エストロゲンの分泌が低下すると、幸福ホルモンとも呼ばれる「セロトニン」の分泌量も減少します。セロトニンが減ると、睡眠ホルモン「メラトニン」も減り、不眠につながってしまいます。
2.ストレスの影響
出産後は、母親にさまざまな心理的なストレスがかかります。
ストレスは、エストロゲンの分泌が低下させ、幸福ホルモンとも呼ばれるセロトニンの分泌量も減少させてしまいます。
これによって、睡眠の質が低下し、自律神経のバランスも乱れてしまうんですね。
産後うつになりやすい人の特徴
マタニティーブルーは、産後女性のほとんどが経験しますが、産後うつを経験するのは産後女性の「10~15%」と言われています。
主に以下の特徴がある人は産後うつになりやすいといわれています。
産後うつになりやすい人の特徴
- 几帳面でまじめな方
- 初産の方
- 35歳以上の方
これらの方が主に該当しますが、まず女性の方は、特に真面目すぎる方が非常に多いです。自分自身気にしない性格にすることは容易ではありませんが、だからこそ、周囲のサポートを受けながら子育てをしていく必要がるのです。
特に初産の方は、何もかもが分からないことだらけですので、不安を抱える要素が多くなります。周囲のサポートや又周りに同様な境遇を抱える仲間をもつことがケアの対処法の一つにもなるんです。
また高齢出産を迎えるまたは突入している方は、ホルモンバランスが乱れやすい傾向がありますので、そうした方も注意が必要です。
初産と二人目の妊娠とではそのストレスも大きく違います!
特に、私も2人の子をもった経験からもお話しますが、初産の時は、どのように子育てをすればよいのか、右も左もわからない状態です。一人で暗闇をなんのあてもなく進んでいくような感覚です。
なので、初産の時は、小さなことでも会話ができない赤ちゃんと意思疎通をとるのですから、何もわからずかつ孤独。ストレスを感じやすく、悩む機会が多いんです。
なので、まずどんなことでも必ず調べることを大切ですが、なんとかなると楽観的に考えながら、一つずつ対処していきましょう。
解決の糸口は2つです。
- 楽観的に考える癖をつける
- 地域のコミュニティに参加する
私もこの2つがすごく大切でしたよ。^^
母親は皆、同じような悩みを抱えています。しかし、子供と生活しているうちに、知らず
のうちに子供は大きくなっているものです。子供の身体の悩みは、旦那様ともしっかり相談しましょう。絶対に一人で抱えちゃダメ。「いや、抱える必要がないです。」抱え込むから病気になるんです!
うちの旦那には乳腺炎の時も色々な病院も回ってもらいました。
産後は、母親が誰とも会話ができず、孤独になりやすい傾向にあります。自分の不安や悩みを解消できる場所がない。そんな悩みの場合には、ベビーマッサージなど地域活度に参加して、話を共有できるコミュニティに積極的に参加しましょう。
産後うつにおいて一番大切なこと
産後うつのような、身体が今までとおかしい。過度な悩みやストレスを感じるような症状が現れた場合、「一人で絶対に抱え込まないこと」です。
これに付きます。周りをもっと頼って下さい。孤独の世界はすごく危険だから。。。
子どもを持つ責任感が出てくるほか、夫や家族の支援を受けられなない場合、孤立して一人で多くの家事や育児に追われてしまい、いっそう心身の負担が重なります。
育児や家事がうまくいかないときには、自分が悪いのではないかと自責的な感情も出てきます。孤独感が強まると、自分が不幸せであるように感じ、悲観的になりやすくなるんです。
上記で記載したコミュニティなど市役所のサイトでもたくさんでていますので、調べて色々参加していきましょう。必ず力になってくれる人がいますし、同じような悩みを抱える人がいますから。
こちらのサイトでも、色々な悩みをもつお母様のために、微力ながら、ご相談を受け付けておりますので、ぜひ一人で悩まず、ご相談くださいね^^
産後うつの対処法には「リラクミン」がおすすめ
産後うつの対処として、まずはストレスを抱えないようにすること。
そして、一人で悩まないことですが、それでも、リラックスして眠れないなどのこともありますので、そうした場合には、下記サイトでも色々対処法をまとめていますので、ご確認下さい。
メンタルサプリ専門店【リラクミンシリーズ】は、産後でも利用でき、現在注目されているストレスケアサプリの一つです。
対処法は人それぞれでまったく違いますから。色々試していく必要があります。
まとめ
このように、産後うつには、ホルモンバランスの乱れのみならず、子育ての忙しいさや定期的な授乳における睡眠不足等、様々な要因が重なりあっておこります。
睡眠をとっているつもりでも、枕が合わない等が原因によっても身体の状態は少しずつ乱れていくため、今一度日常生活を振り返りながら、生活していくことが大切です。