0~3歳頃によくある悩み。乳児や子供の体質によって症状が現れてくる子供の頭にできる脂の塊「脂漏性湿疹」。
- この脂漏性湿疹っぽいんだけど、放置していて平気なの?
- どうやって治すの?
そんな悩みも少なくありません。そこで、この脂漏性湿疹の治し方やよりよいケアアイテムについてご紹介していきましょう。
目次
脂漏性湿疹とは・・・
脂漏性湿疹とは、0~3歳頃にかけて発症する、頭部や顔の皮脂腺から分泌される皮脂で、「脂漏性皮膚炎」とも言われています。
放置しておくだけで、簡単に取れず、再発することもあります。
影響が出やすい環境
- 寒い季節
- ストレスの影響
- 脂の摂取量が多い
こうした場合に脂漏性湿疹になりやすい傾向があります。
さらに紫外線やカビによって皮脂が脂肪酸に分解することで、皮膚炎を引き起こす場合がありますので日々のケアが大切です。
脂漏性湿疹の影響は、頭皮だけではありません。皮脂の出やすい頭皮や眉毛、鼻の脇などには皮脂の摩擦が生じやすい部位にも注意が必要です。
炎症が現れるのは、人の体質にも影響するため、明確に特定はできていません。
脂漏性湿疹の主な原因
脂漏性湿疹の主な原因は、正確には特定されていません。
注意
<その主な2つの原因>
- 皮脂腺や毛包の皮脂の過剰な分泌が原因(オイリー肌)
- 皮脂の中でマラセチア菌やバクテリアが増殖
過剰な皮脂の分泌と皮脂の中で増殖する細菌の影響によって脂漏性湿疹が引きおこるとされていますが、ホルモン分泌やストレスの影響によっても脂漏性湿疹の因果関係はないとは言えないため、
脂漏性湿疹の主な症状とは
脂漏性湿疹になると、赤ちゃんの頭皮、生えぎわ、眉毛など皮脂腺の多い箇所に下記のような特徴・症状が現れます。
<特徴・状態>
- クリーム色のうろこのようなもの
- 瘡蓋のような黒い塊
下記画像をご確認の上、似たような症状の場合には、脂漏性湿疹と判断するとよいでしょう。
【うろこ状のもの】
【黄色く少し赤みがかかっている場合】
脂漏性湿疹の主な症状
- 異臭
- かゆみ
- 赤み
- 痛み・炎症
多くの場合には、かさぶたのような黒みかかった塊が頭皮にベタっとくっつくのが一般的です。
大きな塊になったり、また小さなボツボツしたかさぶたが点々とできる場合もあります。
これが案外取れそうで取れません。基本的に最初のうちは、かさぶたのようなものができるだけで、痒みや痛みもありません。
またかゆみを伴って、頭をガリガリひっかいてしまう場合や赤みかかって少し痛みが出てきて、泣き出しているようであれな炎症が起こっていますので、すぐに病院へ行くようにしましょう。
脂漏性湿疹の主な発症時期と改善期間
脂漏性湿疹の発症時期と改善期間についての目安も把握しておきましょう。
発症時期について
ポイント
<発症時期>
- 生後3か月(要注意時期)
- 0~3歳頃まで
大半の乳児・赤ちゃんは、生後2、3ヶ月くらいまではホルモン等の影響で皮脂が過剰に分泌されやすいので、この時期に特に多く見られます。
脂漏性湿疹は、生後3ヶ月頃までは普通に見られる症状の一つですが、実際には、0~3歳頃までは普通に起こりうる症状ですので、このぐらいの長いスパンで発症することを覚えておきましょう。
回復期間について
ポイント
<回復期間について>
- 2,3週間~数ヶ月
また発症してから、目安2、3週間~数ヶ月で治ります。回復には個人差があるため、あくまで目安とお考え下さい。
脂漏性湿疹は下記の方は注意が必要
下記のような乳児・お子様の方は、注意が必要です。
こんな方は要注意
- 遺伝的に脂漏性湿疹が出やすい
- 脂ものを摂取する機会が多い
- 外出に日差しを帯びることが多い
脂漏性湿疹は、乳幼児期には、誰でも発症しやすい症状の一つなので、あまり深く悩みすぎる必要はありませんが、痒がっていたり、痛がっている場合には病院に連れていきましょう。
もし気になる方は、油モノの摂取を控えるなどの対策を取ったり、炎症を悪化させないために直射日光を浴びる場所を避けるとよいでしょう。
脂漏性湿疹のQ&Aまとめ
そこで、脂漏性湿疹のQ&Aについてまとめておきましょう。
脂漏性湿疹は放置していても平気なの?
通常の脂漏性湿疹は、清潔にしていれば自然に治ることが多いのですが、体質や症状によって異なりますので、しっかり状況を観察し続けて、状態に赤みかかっていないか、痒がっていないのか、悪化しないかどうかを確認した上で病院に連れていくかを判断しましょう。
お風呂上りや汗をかいた後は、臭いが続くことがありますが、衛生上悪いというわけではありませんのでご安心下さい。
かさぶたのようなものを剥がしても平気ですか?
頭から出血することもあるので、なるべく徐々に剥がれ落ちるのを待ちましょう。
かさぶたの部分は毛を巻き込み、一緒に取れる事も多いですが、毛は生えてきますので問題ありません。
痒がってたり、痛がって触っていますが、どうしたらいいでしょうか?
こんな症状が出ている場合
- 痒がってひっかいたり、血が出ている場合
- 症状が重く、2ヶ月以上治らない場合
- かさぶたのような部分が固く赤い場合
- 液状のものが出ている場合
- 熱をもっている場合
症状がひどい場合には、病院で軟膏や抗生剤が処方される場合がありますので、病院の指示に従って、薬を利用しましょう。
炎症を抑える薬とカビが繁殖している場合は抗真菌剤を投与します。
シャンプーはしても平気ですか?
小さいお子様や乳児は皮膚が非常に弱いため、洗浄力が強すぎるものは、肌が荒れてしまうことがあります。
毎日入浴し、刺激の少ない石鹸やシャンプーで丁寧に優しく洗ってください。
低刺激性の赤ちゃん用のベビーシャンプーなどで普段通りお風呂で洗い、清潔に保ってあげて下さい。
脂漏性湿疹の実際に治した効果的な治し方・対処法
そこで、実際に脂漏性湿疹を治した上で非常に効果があった方法をご紹介していきましょう。
ポイント
<脂漏性湿疹の主な3つのケアと対処法>
- 脂質や糖質の過剰摂取に注意
- まずは皮膚を清潔に保つ
- ベビーローションでマッサージをする
まずはこの2つを徹底的に行っていきましょう。
まずはお子様の食生活について考えてみて下さい。
脂ものや糖質の過剰摂取が原因で脂漏性湿疹が起こっている可能性があります。まずは食生活を見直してみることが大切です。
肉体的精神的ストレスや過労、睡眠不足も症状を悪化させる要因となります。いつもより長く睡眠時間を取るようにしてください。
脂漏性湿疹を除去できたおすすめベビーローションのマッサージ法
そしてもう一つ効果的な対処法がベビーローションを使ったマッサージによって脂漏性湿疹を除去する方法です。
下記の手順に従って、ベビーローションを使用して脂漏性湿疹のケアを行うと効果的です。
ポイント
<実際効果があったベビーローションのマッサージ法>
- ベビーローションとガーゼを用意
- お風呂前にベビーローションを塗りガーゼでマッサージをする
- お風呂場でも同様に少しマッサージを行う
- しっかり洗浄する
- 少しずつふやけて取れる
- これを数日何度か繰り返す
まずはベビーローションとガーゼを用意しましょう。
時間が取れれば、お風呂の数時間(2~3時間程)前にガーゼにベビーローションを載せ、脂漏性湿疹がある患部にベビーローションを擦り込みながら、優しく円を描くように柔らかくしていきましょう。
そして少しずつかさぶたを優しく擦りながら取っていきます。
お風呂の時間まで、そのままにしておきます。お風呂場で洗う前にも同様に同じことを少し行いましょう。
特に頭皮に症状が出た場合、痒みが出ることもありますが、患部を引っかかないようにしましょう。
これを数日間を行うと、知らずのうちに少しずつ取れてきますので、もし気になる方はぜひやって見て下さい。
脂漏性湿疹に効果があったおすすめベビーローションとシャンプー
そこで、脂漏性湿疹になった時の肌に優しいおすすめのベビーローションとシャンプーのご紹介です。
私の子供にも実際に下記のローションを活用して、脂漏性湿疹を除去することができた一押しのケアアイテムです。
もしベビーローションをお持ちでない方、上記を上手に活用して、脂漏性湿疹や肌ケアに努めていきましょう。
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まとめ
脂漏性湿疹は、多くの乳幼児やお子様に出やすい皮膚炎の一つです。
特に小さいうちは、皮膚が弱いため、日々の肌荒れのケアは欠かせません。
日頃からケアをしていても、体質や食生活の影響から、知らずのうちに脂漏性湿疹が出てきてしまう場合もあります。
脂漏性湿疹は、それほど心配しなくてもいい症状の一つですが、痒がったり痛がっていた場合や数ヶ月経っても症状が解消されない場合には病院で適切な指示を受ける様にしていきましょう。
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