そこで、この赤ちゃんの痰の絡みにおける悩みについて詳しく解説していきましょう。
その対処法についても合わせてご紹介していきましょう。
目次
痰が絡む原因って?
そもそも痰というのは、肺や気管支で作られた粘液が体内のホコリやウイルス、白血球の死骸などを絡み取ったもので、これらの異物を体外へ排出する役割を担っているため、人間の体を守るためにはとても大切なことの一つなのです。
特に赤ちゃんは、大人と比べて気道が狭いため、特に痰が絡みやすく、痰はいつまでも喉の奥に溜りがちです。自分で咳払いをして出すこともできないため、 絡んだ痰が原因で呼吸困難や肺炎などを引き起こすこともありますので、何日も痰がしつこく絡んでいる場合には、なるべく早めに取り出してあげましょう。
痰の色を確認しよう!
痰は、その色を見ることによって他の病気にかかっている予測も立てることができます。赤ちゃんが吐き出した痰の色が黄色っぽい色なら特に問題はありませんが、もし以下のような色であれば要注意です。
ポイント
<痰の色の種類とは>
- 緑色の痰
- 赤色の痰
このような場合は、すぐに病院を受診してください。
1.緑色
緑膿菌(感染症を引き起こす細菌)に感染していたり、蓄膿症にかかっている可能性があります。
2.赤色
胃腸の病気にかかっていたり、喉の粘膜から出血している可能性があります。
痰の絡みを和らげる方法とは
痰はその独特な粘り気により喉の奥に絡まっているため、痰を切りやすくするためには粘り気を弱めることが大切です。粘り気を弱めるためにおうちでできる対策としては、以下のとおりです。
<痰の絡みの改善法とは>
- 部屋の湿度を適正に保つ
- 水分をあげる
1.部屋の湿度を適正に保つ
痰は空気が乾燥していると粘り気が増加します。加湿器を使用したり濡れタオルを干すなどして、赤ちゃんが過ごす部屋が乾燥しないようにしましょう。 適正な湿度は概ね50~60%です。適度に加湿することで喉に潤いを与え、痰が切れやすくなります。
2.水分をあげる
水分により喉が潤い、痰の粘り気が弱くなります。あげるものは母乳や人肌程度に温めた白湯、麦茶、ミルクなどが刺激が少ないので適しています。
痰が絡む咳が酷いときは哺乳瓶は使わず、スプーンで少しずつあげてください。
痰の排出を促す「タッピング」も試してみよう!
「タッピング」という方法は、母乳やミルクの後にゲップを出すやり方と似ています。
参考
【タッピング(痰の出し方)】
赤ちゃんを縦に抱っこし、肩のやわらかい部分に赤ちゃんの口元があたるようにします(汚れないようにガーゼをはさんでおくと良いでしょう)。 赤ちゃんが咳をしたタイミングで背中(みぞおちのちょうど裏側辺り)を軽く叩くと、その弾みで痰が出ることがあります。
痰を出す方法としては有効ですが、赤ちゃんの体に負担がかかるため、やり過ぎは禁物です。 症状が軽い段階であれば、処方された薬を飲ませつつ安静にしておくことが一番です。
赤ちゃんが長い時間辛そうにしていたら、早めに病院へ!
赤ちゃんの痰の絡みは、風邪をひいている時やミルクを飲んだ後にも起こることが多いため、「ゼーゼー」「ゼロゼロ」「ヒューヒュー」と息苦しそうに呼吸をするようになります。
又痰が絡んだ咳を頻繁にするようになったり、激しく咳き込みすぎて吐いてしまうこともあります。
こうした症状が見られた場合は、悪化を防ぐため早めに病院を受診しましょう。痰は鼻水と違って吸引が難しいので、代わりに痰が切れやすくなる薬を処方してもらうことがほとんどです。
症状が軽いうちにお医者さんに診てもらうことで、治るまでの期間も短くなります。
まとめ
このように、痰が絡んでいると辛そうにしている赤ちゃんを見ると辛そうですよね~。
でも、痰が赤ちゃんの身体を守るためにも大切なものでありますが、あまりに苦しくしているようであれば、別の問題が潜んでいるかもしれません。
しっかり赤ちゃんの状態を確認しながら、赤ちゃんのケアに努めていきましょう。
その他にも、育児中の悩みでよくあるあるの夜泣きの悩みについてもご紹介しておりますので、参考にどうぞ^^
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